※「どーとくん」の著作権は「道徳のチカラ」にあります。書籍やネット上への無断使用は御遠慮ください。 〇C2010 The power of Moral Education
リアルタイムメッセージ No.601
2025年10月15日 記
秋の道徳授業
10月も半ばになり,急に秋らしくなりました。
日本には,昔から大切にされてきた習慣や考え方があります。
それらを子供たちに伝えていくことも,大切な道徳教育です。
『とっておきの道徳授業12』P.69~に,「お月見」という授業があります。
これは,「十五夜にお月見をしますか」というアンケート結果を資料にした授業です。
私たち日本人は,昔から伝わるならわしを大切にしてきました。
お月見を題材として,改めて年中行事のよさを見つめ直す授業です。
今年、2025年の中秋の名月は先週10月6日月曜日でした。
秋分の日が9月23日ですので,13日後になります。
中秋の名月というと9月のイメージですので,今年はずいぶんと遅い感じがします。
ちなみに,昨年(2024年)は,9月17日でした。年によって2週間以上も開きがあります。
これは、中秋の名月が旧暦をもとに決められているからです。
この授業で取り扱う内容項目は「C 伝統と文化の尊重,国や郷土を愛する態度」です。
伝統文化や愛国心というと,何だか堅苦しいイメージをもつかもしれませんが,
日本人が大切にしてきた伝統文化を扱うことが,国を愛する心を育てることにつながります。
主な発問は,
「日本には,お月見のほかには,どんな年中行事がありますか。」
「日本人が,昔から年中行事を大切にしてきたのは,なぜでしょうか。」
などです。
十五夜お月様の写真などを提示して,実施してみてください。
授業の最後(終末)には,絵本『パパお月さまとって』(エリックカール)の読み聞かせがお勧めです。
『とっておきの道徳授業9』(小学校)のテーマは,「道徳授業 春夏秋冬」です。
第3章「秋」に,「昔話の主人公はみんな優しい」という授業が掲載されてあります。
読書は,心を豊かにしてくれます。
心優しい登場人物の言動にふれると,自分の心も優しくなります。
この授業で使っているのは,
2008年度 新聞広告クリエーティブコンテストで「優秀賞」を受賞した
桃を拾おうとしなかったおばあちゃんの姿に,今の自分たちの生活を照らし合わせて考えます。
授業の終盤では,昔話の絵本を読み聞かせます。
絵本を使用するということで,小学校低学年向けの授業にしていますが,上学年でも十分使える資料です。
読書の秋に,読書に結びつけた道徳授業をやってみてはいかがでしょうか。
〈前号〉
リアルタイムメッセージ No.600
2025年9月15日 記
600号記念! 特集1
今回,「リアルタイムメッセージ」が記念の600号となりました。
No.1は,2009年2月22日にHPに掲載されています。
当時の団体名は,「道徳教育改革集団」でした。
前代表(創設者)の深澤久先生から,私が代表を引き継ぎました。
創刊号No.1を16年ぶりに掲載いたします。
【新・代表あいさつ】
道徳教育改革集団 代表 佐 藤 幸 司
2009年から道徳教育改革集団の代表を深澤久氏から引き継ぐことになりました。
道徳教育改革集団は,2010年で解散します。解散2年前の代表交代ということで,
皆様にとっては「寝耳に水」だったことと思います。
これは,昨年の夏イベント(山形)前から深澤氏からお話をいただいていたことです。
深澤氏は「道徳教育以外の分野でもやりたいことがある・・」という発展的な理由から,
今回の交代になりました。
代表は交代しますが,道徳教育改革集団自体が変わるわけではありません。
まして,「深澤更迭!」「道集に激震!」…というようなスキャンダラスな交代でもありません。
したがって,道集の会則にある「目的」のために,2010年までは引き続き活動を展開していきます。
(会則については,公式HPをご覧ください。)
1~3月までの3ヶ月間は,新体制移行への準備期間となります。
もちろん,その間活動を休止するわけではありません。
特に,この時期は,『とっておきの道徳授業』の新刊(8月発刊予定)に向けて,実践記録の編集の真っ只中です。
メルマガ読者の皆さんも,ぜひ,オリジナル実践記録を佐藤まで,中学校は桃崎氏までお送りください。
今,メルマガと公式HPのリニューアルを進めています。
メルマガは,今後,編集長・神藤晃氏,副編集長・鳥羽大河氏の体制で定期発行を行っていきます。
これまで,メルマガを一人で発行していた田中利幸氏は,「デジタルマスター」として,
公式HPの管理・運営を行っていきます。
そして,新・団長には,桃崎剛寿氏がつきます。
新たな組織については,機関誌『道徳教育改革』でお伝えしていきます。
道徳教育を改革していく志 ― 道志(どうし)を持ち続けて,2009年も進んでいきます。どうぞよろしくお願いします。
☆ 年末セミナー【2025年12月20日(土)午後】の受付を開始しました。
新著『退屈な道徳にさよなら 道徳授業がおもしろくなる技術』発刊!
佐藤幸司の新著『退屈な道徳にさよなら 道徳授業がおもしろくなる技術』が発刊になりました。
「はじめに」に,次のように書きました。
>
道徳授業を毎週行っている先生方に,最も効果的に道徳授業をおもしろくする方法を伝えたい。
そして,子供たちに「道徳っておもしろい」と感じてほしい。
そんな願いを込めて,私はこの本を書きました。
そのためには,何をどう変えていけばよいのか。
本書では,その〈秘密〉を全6章に分けて具体的な実践例と共に述べました。
まずは手始めに,効率性も意識しながら退屈ではない道徳授業を実施してください。
その先にあるのは,自分らしい楽しい道徳授業の創出と子供たちの笑顔です。
>
おもしろい授業をするには,そのための準備が必要です。
準備には,時間がかかります。
けれども,多忙を極める学校現場では,十分な授業準備をする時間がありません。
となると,まずは,「短時間で効果的な手立て」を知ることが大事です。
私がこの本を書いたのは,「多忙化解消か,手間暇をかけた授業準備か」という
多くの教師が抱えるディレンマを解消するためでもあります。
効率化を意識しながら,勘所を押さえて準備を整えれば,道徳授業がおもしろくなります。
道徳教科化7年目(中学校は6年目)となった今,退屈な道徳にさよならしましょう。
☆デジタル版機関誌 創刊☆
このたび,デジタル版機関誌『道徳のチカラ』が創刊となりました。
新・編集長は,川上大輝さんです。
デジタル版への移行に伴い,購読料は年会費2000円(季刊・年4回
発行)となりました。
すでに手続きの済んだ方には,デジタル版機関誌をPDFでメール送信
してあります。
今後,デジタル機関誌購読者が「道徳のチカラ」の正会員となります。
(無料メルマガ読者は,準会員と位置付けています。)
道徳教育・道徳授業づくりに有益な情報をいち早くお届けします。
申し込みアドレスは,こちらです。
まだの方は,ぜひお申込みください。
このHPの「お問い合わせ」から「機関誌購読希望」と連絡をいただいても
大丈夫です。